ファーウェイのSIMフリースマホ「Ascend P7」

5型フルHD対応の大画面が特徴の「Ascend P7」

 ファーウェイのSIMフリースマホの中でも最新機種が、この「Ascend P7」。

 特徴はまず5型のフルHD対応ディスプレイを搭載すること。SIMフリーで販売されているスマホのなかでも特に大画面。コントラストや発色など画質は良好といったところ。ただ視野角は、前述した下位モデルAscend G6と比べるとやや狭く感じた。

 画面解像度は1920×1080ドットのフルHD対応で、これもSIMフリースマホのなかでは高スペック。PC向けのWebサイトを表示しても細かい部分まで読み取れる。タッチ操作のレスポンスも良好だ。屋外ではもう少し画面の明るさが欲しいと感じたが、ディスプレイはおおむね良好だろう。

 手に持って驚くのは、こちらも薄くて軽いこと。ボディーはフラットな板状で、重さは124g。サイズは139.8mm×68.8mm×6.5mmで、特に厚みは6.5mmでLTE対応端末としては世界最薄クラスになる。幅があるので手が小さい人は片手で持ちにくいかもしれないが、薄型軽量なのはメリットだ。


ファーウェイの「Ascend P7」。5型のフルHD対応ディスプレイを備える。ボディー背面は

波紋のような模様になっていて、その上をガラス素材でカバーしており、質感は高い


板状のデザインで、側面には丸い電源ボタンやボリュームボタンがある

microSIMカードとmicroSDカードは側面のスロットに取り付ける。穴が開いていて、ここに付属のピンを挿し込むとカードを入れるフレームが出てくるので、それにカードを載せて挿し込む
動作はさらに軽快、ハイスペック派におすすめ

 ディスプレイ側のカメラは800万画素で、Ascend G6よりさらに画素数が多くなっている。ビューティーモードなどの機能も搭載しており、自分撮り向きになっている。音楽再生機能もAscend G6と同様の、音がクッキリを強調され臨場感が増す「DTSモード」に対応しており、音楽プレーヤーとしても十分使えそうだ。

 OSはAndroid4.4で、プロセッサはHisilicon Krin910T(1.8GHz)を搭載する。RAMは2GBで、ユーザーメモリは16GB。さらにmicroSDカードも利用できる。このように処理性能はAscend G6より高くなっており、OSや付属アプリの動作も軽快に感じられる。このほか無線LAN(IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0、GPS、NFCに対応する。

 このようにAscend P7は、5型のフルHD液晶、1.8GHzのプロセッサや2GBのRAMなど、SIMフリーで購入できるスマートフォンとしてはハイスペックなのが魅力だ。格安SIMでSIMフリースマホを運用したいけどスペックの高い機種がなかなかなくて……、という人にはピッタリの製品だろう。質感の高いデザインも悪くない。

背面側のカメラは1300万画素。画質はAscend G6に比べて暗い部分がつぶれるようなこともなく良好だ

側面の写真。端子類の配置は、ヘッドホン出力は縦に持ったときに上にくる位置で、Micro USBはその反対の下側にある。オーソドックスな配置だ

ホーム画面。スペックが高いこともあり、動作は軽快に感じられる

ホーム画面はシンプルで分かりやすいものに変更することもできる

Ascend P7、G6のどちらにもある「端末マネージャー」。ボタンを押すだけで無駄に起動しているアプリなどを検出し、ワンタッチで最適化してレスポンスの低下を防止できる